FIXER CATALOG
フィクサー商品カタログ

高機能疎水コンプレックス
フィクサーカタログ

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※価格は税抜き表示です

Fixer07(フィクサー07)
おすすめの使用方法

疎水コンプレックス形成剤、「fixer07」です。
単独では大きな特徴はありませんが、水で2倍に希釈し、目的とする薬剤の前後にフォーマー等で泡立てて使うと、風合い、ツヤ、持ちを大きく変えることができます。
特に髪に繋げるバインダー機能は優れており、補助剤としてPPTやトリートメントなど毛髪補修剤の前後に使用すると、ダメージ毛のように親水化した髪質であっても疎水結合しやすくなり、独特な優れた個性を出すことができる助剤です。
 
従来のイオンコンプレックスではなく、疎水コンプレックス理論を用いて作られた薬剤(特許出願中)ですので、高分子PPT、CMCオイル、キトサンなどの疎水的な成分と疎水コンプレックスをつくり、ダメージした髪に繋げるバインダーの役割として働き、それら補修剤が髪へ疎水結合する効果を高めます。
 
バインダーとは、例えば「健康な髪」と「高分子PPT」という疎水素材の相性は、良いのですが「ダメージした髪」と「高分子PPT」は、やや親水素材と疎水素材となり、悪くないがすごく良いわけではないので、時間とともに流出しやすくなります。さらに髪がダメージして親水に傾いてくるとさらに相性が悪くなります。でも、その親水・疎水バランスが違う素材にたいし、両方の仲を取り持つ下地バインダーがあると、それを繋げやすくするために定着・馴染みもよくなり、PPTのもちもよくなります。このように、親水・疎水バランスが違う素材にたいし、それを繋げるものを疎水バインダーといいます。

疎水バインダーは、当然電気的にノニオン(マイナス電荷)とかアニオン(プラス電荷)を利用して繋ぐものではなく、疎水結合を利用するために、疎水コンプレックスと言う素材を使います。つまり、疎水部分を用いて髪と疎水PPT,あるいは髪とCMCトリートメントやオイル、疎水PPTとCMCトリートメントやオイルなどを繋げます。ここで言うオイルとは皮脂トリートメントやマニキュアやカラー剤やポリフェノール、疑似キューティクルを作るキトサンなどの疎水性の高い素材のことをいいます。
このように、疎水コンプレックス理論とはそれぞれ特性のある疎水素材を髪につきやすくする役割があるために、羊毛繊維の染色や整理(形をつけたり、独特の風合いを出す)に利用されてきた理論でした。形状記憶スーツもこれにより良質なものを作れます。

この疎水コンプレックス理論を使ったフィクサー07は、さらに疎水グラフト化の特許方法も利用しています。特徴的な成分としては、マトリックス由来の高分子ケラトースとポリグルタミン酸という高分子をグラフト化し、C16~C18の炭素鎖とカルボキシ基をもつ脂肪成分で内部の疎水化を高め、外部に少しアミノ酸や真珠タンパクで水に馴染みやすい構造、つまり髪のマトリックスに近い毛糸玉のような立体構造で水に分散させています。
これが、疎水バインダーとして、特に疎水性の高いCMCやオイルトリートメントと混ざると、立体構造を変えて、外部に疎水分を内部に親水的な部分を持つ構造に変わり、疎水結合で異なる素材を接着する能力を発揮するのです。これが高分子疎水コンプレックスの強みになります。

さらに、疎水コンプレックスを進めるために、低分子シルクの強い電解質機能を利用してトリートメントの乳化を壊す機能もプラスしてあります。したがって、トリートメントの前後に使うと、その効果がわかりやすいと思います。

使用するヒントとしては、疎水素材との組み合わせを第1にすること、さらに疎水コンプレックスを強リトルサイエンティストのトリートメントでは、クリームバスやベータエマルジョン、パワードエマルジョンは出やすいです。
 
ローダメージ~ハイダメージの髪が対象です。
■PH:6.0
■主な補修成分 加水分解ケラチン(羊毛)
セテアラミドエチルジエトニウム加水分解コメタンパク
(毛髪のキューティクル表面に存在するバリア構造に類似した構造を持つ、植物ペプチド(加水分解コメタンパク)由来のイオンコンプレックスです。毛髪のダメージ部分に選択的に吸着し、毛髪表面の疎水化、指通り性向上、修復性などの、優れたヘアコンディショニング効果があるとされる成分です)
 
■剤形 ローションタイプ
 
当社がお教えさせていただくフィクサー活用技術と貴店の既存の技術をプラスすることで、お客様の髪の水分保持能力や毛髪強度の低下を防ぎ、カラーの色素定着やトリートメントの持続力も大きく改善しますので信頼度アップに大きく貢献することができます。
(詳しくは当社の講師の展示型臨店講習や当社講師と一緒に混ざって塗布する参加型臨店ワークショップにてご確認ください)

フィクサーの仕組み

ケン先生!フィクサーを塗布してからトリートメントやカラーを塗布すると定着が大幅に良くなるのはプラスの電荷のカチオンやマイナスの電荷のアニオンのコンプレックスをうまく利用しているからなんですか? 

フィクサーはイオンコンプレックスと疎水コンプレックスを利用しています!
フィクサーのphはだいたい6.0の弱酸性で処方されているのですが、フィクサーの成分表示の二番目に記載されている、両性界面活性剤(カチオンとアニオン両方の性質を持つ)のパーム核脂肪酸アミドプロピルベタインは弱酸性領域ではややカチオン寄りの電荷に変わります。するとフィクサーの骨格に用いている高分子ガンマケラトースやポリグルタミン酸のポリアニオンとイオン結合しポリアニオン・ベタインカチオンの複合体となり、さらにパーム核脂肪酸が付加されて、タンパク質とオイルが結合した疎水性の強い複合体となります。この複合体がコルテックスのCMCの水と油の通り道であるベータ層を結合させているデルタ層の役割と似た働きをします。
その結果、疎水性のPPT+複合体+疎水性のCMCなどのトリートメントからなる疎水結合コンプレックスを髪内部やキューティクルの表面に作りやすくなり定着が良くなります。